新和風住宅モデルハウス
千葉の建築業者からモデルハウスを建てたいとの相談があった。計画に当たって、大手ハウスメーカーとは違う独自のスタイルを打ち出すべきだと考えた。そこで、和風の風格を備えながら、モダンなスタイルの新和風住宅を提案した。敷地は前面道路より1,7m高く、南北に奥行き25m、間口14mで約100坪ある敷地の形状を生かして南北に長いプランを作成した。
プランは、敷地の高低差を利用して、ビルトインのガレージを設け、ガレージからも玄関に上がれるようにした。玄関を入るとダイニング、リビングと続きダイニング上部は、吹き抜けとなって二階の廊下と一体感が出るようにしている。ダイニング上の吹き抜けは、将来簡単に増築できるように化粧を兼ねた梁を表しとしている。一階の間取りは、昔の和風住宅のように建具の開け閉めで、多目的に使用出来る大きなワンルームを目指した。
外観は、白と黒のコントラストを基調に、道路側の玄関の上に行燈をイメージして塔状の吹き抜け空間を造った。夜、照明をつけると行燈のように格子から灯りが漏れるように計画した。屋根は自然発色のガルバニューム鋼板とし、銀色に輝く瓦屋根をイメージした。